アクティブファンドを選ぶ際の注意点
アクティブファンドはコストが高い
アクティブファンドはベンチマークとする指数を上回る運用を行うことを目標としています。
そういった運用を行うためにファンドマネージャーは独自に企業を視察したり分析を行い、独自の投資哲学に基づいて投資対象を選択するのでコストが高くなってしまいます。
アクティブファンドの信託報酬はインデックスファンドの倍以上であることが多く、インデックスファンドよりもコストの分だけ良い成績を出さなければリスクだけが高まり意味を成さないのです。
アクティブファンドの運用成績
では実際にどれくらいのアクティブファンドがインデックスファンドを上回る運用成績を上げているのでしょうか。
日本では投資信託の9割がアクティブファンドで、人気や売り上げランキングでも常に上位を占めています。
そんな中、実際にインデックスファンドを上回る成績を出しているのは3割程度だと専門家は評しています。ほとんどがベンチマークに負けているのです。
クズ商品を掴まないためには
インデックスファンドと同じく「目論見書」で純資産総額の推移や、基準価額のベンチマークとの比較をしっかり行うようにしましょう。
新しい商品に飛びついたりせず、しっかり過去の運用成績を見て決めたいところです。
銀行の甘い言葉に注意
銀行の投資信託無料相談などで「人気があります!皆さん買ってますよ」などと勧めてくるのはほとんどアクティブファンドです。
「人気があるなら儲かるんだろう」「銀行が言うなら大丈夫だろう」と言われるがままに購入してはいけません。売れている商品が必ずしも良い商品だとは限らないのです。
そのファンドの手数料、過去の成績、現在の運用状況、自分の投資スタイル、リスク許容度、リターンを考慮した上で決めましょう。
アクティブファンドの使い方
これらの理由からインデックスファンドをおすすめしたのですが、アクティブファンドが全くダメというわけではありません。
インデックスファンドをコアに据え、長期に安定的な運用を目指しながらアクティブファンドをサテライトとして組み込み、リスクとコストを抑えながら高いリターンを目指して運用することができる。
これをコア・サテライト戦略といいます。サテライトは全体の1~2割程度まで、リスク許容度に応じて調整していきましょう。
まとめると
- 投資の方針が自分のスタイルと合っているか。
- 新しく発売されたばかりの商品ではないか、運用実績がしっかりしているか。
- インデックスファンドと同じような動きをしていないか、中身が被っていないか。
- そのアクティブファンドを組み入れることで分散効果が高まるか。
これらを目論見書でしっかりと確認してから購入を決めるようにしましょう。
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