投資で儲けや損が出る仕組み
株の場合
株は毎日売買されていますが、買う人が多ければ価格が上がり、売る人が多ければ価格が下がります。
自分が株を購入したときの価格より高い時に売れば利益を得られ、購入したときより価格が低い時に売れば損をします。
例えばA社の株価が100円の時に100株購入したら10,000円で購入できます。後日この株価が120円になった時に100株売却すれば12,000円となり、2,000円の儲けとなります。
こうした価格の変動によって得られる利益のことをキャピタルゲインと言います。
また、「権利確定日」に株を保有していれば配当金が受け取れます。配当金などの利益をインカムゲインと言います。
債券の場合
債券も株と同じように市場で売買されているものがあり、価格が変動するのでキャピタルゲインが期待できます。
また、債券には金利があり保有している間は定期的に利息が支払われます。
そのほか、額面より安く購入していた場合、償還日に額面との差額が受け取れる償還差益があります。
外貨の場合
円やドルなどの為替レートの差によって損益が発生します。
たとえば1ドル100円の時に1万ドル購入したとして、数日後に1ドル120円になっていた時に売却すれば20万円の利益が得られます。
逆に1ドルが90円になっていた時に売却すれば10万円の損というわけです。そのほか、金利に応じた利息が受け取れます。
コストについて
投資にはコストがかかります。コストとはいわゆる手数料の事で、購入時または売却時などに手数料を取られるのです。
1回あたりの手数料は大した額ではありませんが、何度も回数を重ねればかなりの負担になるはずです。
証券会社や金融商品でかかるコストが違うため、同じ額の利益を得たとしてもコストで大きな差がついてしまうこともあります。
比較検討する際はこのコストがどれだけかかるのかを調べて、どれだけコストを安く抑えられるかという事が重要です。
税金について
幸いなことに株の売却で利益が得られたとします。しかしその利益は全てが自分の懐に入ってくるわけではありません。投資によって得られた利益には税金がかかります。
利益からコストや税金を差し引いた分が儲けとなります。
株の場合、得られた利益(配当含む)に対して20.315%の税金がかかります。(税金の内訳は、所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%です)
たとえば株で年間30万円の利益があったら、税金は6万945円かかるというわけです。
税金の収め方は
証券会社の口座には以下の種類があります
- 一般口座
- 特定口座(源泉徴収なし)
- 特定口座(源泉徴収あり)
特定口座(源泉徴収あり)
特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと証券会社が税金の計算から申告まで全てやってくれて自動で税金分引かれた金額を口座に入れてくれるので大変便利です。
一般口座・特定口座(源泉徴収なし)
一般口座や特定口座(源泉徴収なし)で年間20万円以上の利益がある場合は、自分で税金の計算をして確定申告した後自分で税金を納めなければなりません。
所得税についてよく理解しており、控除や損益通算を適用させたい場合は源泉徴収なしを選びます。
初心者は特定口座(源泉徴収あり)を選んでおけば無難かと思います。
FXなど申告分離課税となる投資は次の年に自分で所得を申告して税金を納める必要があるので、儲けを全て使ってしまって税金が払えない…なんて事にならないようにしましょう。
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