FP技能検定に初めてチャレンジする人は3級から受験しよう

FP技能検定

初心者は3級から受けることになる

FP技能検定の2級以上には受験資格があり、その条件をクリアしていないとほとんどの場合3級から受験することになります。

FP2級の受験資格は

  • 3級技能検定の合格者
  • 2年以上の実務経験を有する者
  • AFP認定研修を修了した者
  • 金融渉外技能審査3級の合格者

以上のようになっており、実務経験がない人はFP3級に合格するか、AFPの資格を得なければいけません。

しかし、AFPになるには1万円の入会金と年会費12,000円などの費用がかかるため、すぐにでも2級を受けなければならないという訳ではないなら普通に3級を受験する方法をオススメします。

私は実務経験がないので3級から受験することにしました。

FP3級の概要

FP技能検定は幅広い分野についての知識が要求されます。

ライフプランニング・リスク管理・金融資産運用・タックスプランニング・不動産・相続の6分野にわたって出題されるため、初めて目にする知識なども多く得意な分野、苦手な分野が出て来るかと思います。

しかし6割正解で合格なので、多少苦手な所があってもまんべんなく勉強していればカバー出来ると思います。

ちなみにFP技能検定には足切りが無いので、総得点で6割獲得できていれば合格となります。

また、FP3級は学科と実技に分かれていますが同日に試験が行われ、回答は全てマークシートに記入します。

学科

学科はFP協会で受験してもきんざいで受験しても問題は同じです。6割正解で学科合格となります。

全60問で、その内1~30問までは二択の○×問題。設問の文章の内容が○だと思うなら①を、×だと思うなら②をマークします。

例:遺族厚生年金の額は、原則として、死亡した者の厚生年金保険の被保険者記録を基礎として計算した老齢厚生年金の報酬比例部分の額の3分の2相当額である。
ねこ
ねこ

×なので②をマークします。

 

31~60問は文章の中の空欄に当てはまるものを選択肢の中から選んでマークします。

例:追加型株式投資信託を基準価額1万800円で1万口購入した後、最初の決算期に1万口当たり300円の収益分配金が支払われ、分配落ち後の基準価額が1万600円となった場合、その収益分配金のうち、普通分配金は(①)であり、元本払戻金(特別分配金)は(②)である。

  1. ① 100円  ②200円
  2. ① 200円  ②100円
  3. ① 300円  ②0円
ねこ
ねこ

正解は1なので1をマークします。

実技

実技はFP協会の「資産設計提案業務」、きんざいの「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」の3種類があり、申込時にいずれかを選択することになります。いずれも6割正解で実技合格となります。

資産設計提案業務

全20問、与えられた資料の条件をもとに三択の選択肢から正解を選んでマークします。

出題される問題は毎回似たような傾向がありますが、

  • キャッシュフロー表の金融資産残高などの欄が空欄になっているので、当てはまる金額を求める。
  • 四季報の企業データ資料を用いて株式を1単元購入するために必要な資金や配当金を求めたり、PBRなどの指標を求める。
  • 生命保険や医療保険の保障内容を読んで、様々なシチュエーションで支払われる保険金の額を求める。

などの問題が全6分野から出題されます。

個人資産相談業務・保険顧客資産相談業務

全15問、与えられた資料の条件をもとに三択の選択肢から正解を選んでマークします。

個人資産相談業務はリスク管理を除く5分野から出題、保険顧客資産相談業務は金融資産運用・不動産を除く4分野から出題される事がほとんどです。

実技はどれを選べばいいのか

FP技能検定はFP協会ときんざいの2つが行っているのでどちらで受験するか迷ってしまう人も多いです。

実技の内容で選ぶ

基本的にどちらで合格しても資格の価値に違いはないので、実技の内容で決めることになりますが、保険関係の仕事をしている人は「保険顧客資産相談業務」で受けるようにと会社に言われる事が多いようです。

それ以外はどちらも好きな方で良いのですが、FP協会の方が幾分問題が易しいように感じます。特にこだわりが無く、確実に合格を狙っていきたいならFP協会を選ぶのもアリかもしれません。

試験地で選ぶ

試験地となる地域が協会やきんざいでそれぞれ公開されていますが、きんざいの方が試験地が多く、協会に比べて自宅から近くの試験会場になる可能性が高いです。

地方などは特にそのような傾向があるので、試験地を見比べてみて選ぶのもアリだと思います。

私は証明写真を撮るのが面倒だったのでFP協会で受験することにしました。

FP3級の難易度

FP技能検定は国家資格です。と言うと身構えてしまうかもしれませんが、3級は非常に易しくいい加減な事をしなければ合格する簡単な試験です。

簡単とか誰でも受かるというネットの書き込みを見て「ノー勉強」や「ちょっとテキストを読んだ程度」で試験を受ける人もいるようですが、それは論外です…

あくまでちゃんと勉強したら簡単という意味です。普通に勉強したら落ちることはないというレベルで、落ちた人は勉強していなかったという事になりますね。

過去の合格率は学科で6割前後、協会の実技で8割前後、きんざいの実技で6割前後となっています。※きんざいの実技は個人資産相談業務の数値。

受験者はきんざいの個人資産相談業務が一番多いようです。

合格率を見ると、ほぼ6割が合格しているので国家資格の割には非常に簡単な試験だということが分かります。

落ちたのは勉強しなかった人がほとんどでしょう。

FP3級に合格するために使ったテキストと問題集
FP技能検定を受けるにあたって、実務経験がない私は3級から受験することになりました。難易度は国家資格にしては非常に優しく、初心者にも合格しやすい試験です。3級で使ったテキストと合格までの状況を記します。

試験当日の様子

日本FP協会のページから電子申請が可能なので申込みを行うと、試験日の2週間前くらいに受験票が郵送されてきます。受験票は当日必要になるので絶対に無くさないようにしましょう。

当日は試験開始の20分前から説明が始まるので、余裕を持って到着するようにしましょう。私は電車の遅延が心配だったのでかなり早く会場に着いてテキストの確認をしていました。実際に教室内に入れるのは試験開始の30分前からでした。

試験開始から60分が経過すると退席が可能となります。午前の学科はおそらく速攻で終わると思いますが、一度退席すると終了まで再度入室することは出来ないのでしっかり名前、マークミスがないか確認してマークシートを提出して退席しましょう。

お昼ご飯の後、午後の実技に移ります。

当日の持ち物としては受験票、電卓、免許証などの身分証となります。

関数電卓は使えないので二乗の計算など一通りの操作方法は覚えてから試験に臨むようにしましょう。

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