純金積立は儲からない!高い手数料で投資する意味とは?

投資

純金積立とは

近年、金の価格が上昇しており金投資が話題を集めています。金は通貨や債券とは違って価値が無くなったりせず、世界のどこに行っても通用するものです。

国家の財政破綻や戦争で負けてしまうなど重大な事が起こると、通貨の価値がなくなり紙幣はただの紙切れになってしまいます。しかし金の価値がなくなることはありません。なので安全資産として保有する人も多くいます。

でも金投資なんてお金持ちしかできないイメージがありますよね。そこで少額から手軽に行える純金積立が人気が集まりだしました。

純金積立は毎月決まった金額で購入するので、価格が高い時には少なく買い、安ければたくさん買うことになります。これをドルコスト平均法といい、平均購入コストを抑えることができます。

純金積立のメリット

純金積立は少額から自動で積立てる事ができ、積立てた金を地金で引き出す事も可能です。

純金積立の場合、毎月の積立額が最低1,000円から可能となっているので、まとまったお金がなくても無理せず投資をすることができます。

また、毎月決まった日に指定した口座から自動で引き落とされ、自動で買い付けてくれるので価格チャートとにらめっこして購入のタイミングを計る必要もありません。価格が安くなり買い時だと思った時には追加購入することも可能です。

証券会社・貴金属会社によっては地金での引き出しが可能なところもあります。

純金積立のデメリット

人気の純金積立ですが、投資としては致命的なデメリットが存在します。

金はそれ自体に価値があるもので、何かの価値を生み出すことはありません。そのため利子がつかず、金自体の価格の上昇によって利益を得るしかありません。

また、手数料が非常に高く、購入時にかかる手数料が2~3%で会社によっては年会費がかかる場合もあります。

さらに金の価格には買値と売値には1グラムあたり80円以上のスプレッドスプレッドという差があるため、価格が上昇してもなかなか利益が得にくいというデメリットがあります。

各証券会社でかかるコストは?

積立てる金額によって手数料が変化する会社などもあるので、毎月の積立額ごとに年間コストが一番安くなるケースで選出してみましょう。

毎月1,000円~5,000円の範囲で積み立てる場合、購入手数料が2.16%であるSBI証券なら年間264円~1,296円と最も安くなります。

毎月1万円以上を積み立てる場合、年会費1,500円で購入手数料が無料のKOYO証券が最も安くなります。

 

しかし一番安い手数料でも2%超えというのはかなり高い部類に入る上、スプレッドも80円前後かかってしまうというのはいくら何でもかかりすぎです。

これではかなりの値上がりがないと手数料のせいで元本割れしてしまう状況さえあります。

このように純金積立は「儲けるため」という目的であるならばオススメできない投資です。

それでも金に投資をする理由とは

最初に述べたように有事などの時、資産を守るためという意味合いである程度保有するのが一番良いでしょう。

最近では北朝鮮の挑発や中国の海洋進出によって東アジアの情勢もますます不安定になりつつあります。日本国内においても金融の先行き不安もありますし、インフレ対策も考えなければなりません。

安倍首相は意図的なインフレ状態に持っていくことにより財政赤字縮小とデフレ脱却を目指しています。

インフレになれば物価が上がる(貨幣価値が下がる)という事ですから、銀行に預けているだけのお金の価値も当然目減りしてしまいます。
(まぁその分給料も上がるでしょうが)

なので資産の一部を、インフレによって価値が下がらない資産に変えておく必要があるのです。

元本割れは絶対に嫌だ!という人のために

金以外にも外貨や株式、不動産などでもインフレ対策はできるのですが、元本割れは絶対にしたくないと考える人には個人向け国債が良いと思います。

個人向け国債には3年、5年、10年がありますが、変動金利である10年を選びましょう。

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