FP1級の受験資格を得るためには

金融系資格

2級合格だけではFP1級は受けられない

FP1級の受験資格

2級合格後に1級を受けたいのに実務経験がないために断念する人も多いと思います。まずFP1級の受験資格を確認してみましょう

1級学科試験の受験資格

以下のいずれかに該当することが条件となります。

  • 2級合格者で、1年以上の実務経験を有する者
  • 5年以上の実務経験を有する者
  • 金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者

1級実技試験の受験資格

以下のいずれかに該当することが条件となります。

  • 1級学科試験の合格者
  • FP養成コース終了者で1年以上の実務経験を有する者
  • CFP認定者
  • CFP資格審査試験の合格者

実務経験がない場合は

以上のように実務経験が必要となります。FP1級を受けたいと思っても実務経験がなく断念する人はたくさんいます。

しかし、諦めるのは早いです。実技の受験資格を見て下さい。

CFP資格審査試験の合格者」とあります。これに合格するとFP1級の学科試験が免除され、実技に挑むことが出来るのです。

CFP資格審査試験を受けるためにはAFP認定者になる必要があります。FP2級合格者ならば、AFP認定研修を修了で登録手続きができます。

FP1級取得までの手順は以下のようになります。

  1. FP2級に合格
  2. AFP認定研修を修了
  3. AFP認定者となる
  4. CFP資格審査試験で6課目合格
  5. FP1級実技試験で合格する
  6. FP1級の資格取得

 

AFP認定研修

AFPとは

AFPはFPとしての知識を十分に持ち、適切なアドバイスができる技術を習得した者に与えられる資格です。(民間資格)

民間資格であっても、2級合格が認定要件となっているので相応の知識を証明するものでもあり、金融機関や保険会社においては高い評価を得ている資格です。

研修では6課目に加え、提案書の作成という実務的なカリキュラムもあり、より高い知識が得られます。

AFPのメリット

継続学習が出来る

多くの資格は取得後時間が経つと忘れてしまうことが多いですが、AFPは2年毎に資格更新が必要なので、継続して新しい知識が学べます。

法改正が多い分野ばかりなので古い知識しかなく失敗するという事もなくなります。

会報

毎月会報が送付され、法改正の情報や解説、最新のマーケット情報、平均給与や金利の推移など各種統計データ、特集記事などが得られます。

人脈づくり

FP協会が開催するセミナーやスタディグループに参加することによって各地のFP同士で交流することが可能です。

人脈作りは情報を得たり、新たなスキルを身につけるために非常に重要です。どの業界でも一匹狼では生き残るのは難しいでしょう。

AFP認定者になるには

AFP認定者になるにはいくつかパターンがあります。

  • AFP認定研修修了 → FP2級合格 → AFP認定
  • 実務経験2年 → FP2級合格 → AFP認定研修修了 → AFP認定
  • FP3級合格 → FP2級合格 → AFP認定研修修了 → AFP認定
  • 大学院で所定の課程を修了 → 提案書課題の作成 → AFP認定

AFP認定研修

学習課目(FP基礎、リスクと保険、金融資産運用設計、タックスプランニング、不動産運用設計、相続・事業継承設計、ライフプランニング・リタイアメントプランニング)を一定の単位履修し、提案書作成の課題に合格すると研修が修了します。

研修は通信研修が中心なので、時間が無くて通えないという心配はあまりありません。DVD、インターネット学習など様々な形態から講座を選ぶことができます。

研修は最短1ヶ月程度で修了できます。

AFPの費用

AFP認定研修をクリアし、AFPに登録する場合、日本FP協会に登録する必要があります。

入会金10,000円、年会費12,000円とそれなりにかかります。

FP1級合格だけが目的でCFPがいらないなら、FP1級に合格した後FP協会を退会するのもアリです。ただしその場合AFPの資格は無効となります。

AFP認定研修の受け方
AFPは国家資格であるFP技能士とは違い民間資格となりますが、知識の更新や人脈形成を行える上、FP1級の受験資格を得るための条件になるなど大事な資格です。

 

CFP資格審査試験

CFP資格審査試験

日本FP協会が認定するAFP認定者などに受験資格が与えられます。

試験は6課目で行われ、1課目ごとの合格が認められています。合格科目はAFPである限り有効なので時間をかけて6課目合格を目指してもいいし、一度に全部合格(多分無理)してもOKです。

試験日は年2回(6月、11月)、それぞれ2日に分けて行われます。

試験日 試験時間 試験科目
第1日目 9:30~11:30 金融資産運用設計
12:30~14:30 不動産運用設計
15:30~17:30 ライフプランニング・リタイアメントプランニング
第2日目 9:30~11:30 リスクと保険
12:30~14:30 タックスプランニング
15:30~17:30 相続・事業継承設計

勉強はFP協会が出版している問題集を繰り返し行う必要があります。(CFP資格審査試験問題集)

科目別で1冊756円で協会から販売されています。756円×6課目×過去3回分くらい=13,608円

6課目合格したら

6課目全てに合格するとFP1級学科試験が免除されます。ただし有効期限があり、6課目合格した日から翌々年度末までとなります。

早いうちに実技を受験しましょう。

FP1級実技はFP協会が行う資産設計提案業務と、きんざいが行う資産相談業務があります。

1級実技(きんざい 資産相談業務)

きんざいの資産相談業務は面接形式で、異なる設例課題に基づき2回行います。

面接の15分前に設例が渡され、その後約12分に渡りその内容について質問されます。

1級実技(FP協会 資産設計提案業務)

面接は絶対に嫌だ!という人もいるかもしれません。そういう人は協会の資産設計提案業務があります。

試験はペーパー試験なので面接が苦手な人でも問題ありません。

実技に合格すると晴れてFP技能検定1級の資格を得られます。

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