知識なしで投資を始めるのは危険なのか
経済の落ち込みから将来への不安が広がる現代日本で投資に興味を持つ人が増えています。株・投資信託・外貨・FX … etc.
老後の不安から、また自分の資産を守るため、遊んで暮らしたいなど理由は様々ですが、どのようにして投資対象を決めたのでしょうか?
売れているから?銀行員に勧められたから?いろいろなケースがあると思いますが、お金を増やそうと始めた投資でお金を減らしてしまった!こんなはずじゃなかった!と後悔する人も多いと聞いています。
実は私も投資を始めたてで、ただネット上で儲かった!知識がなくても出来る!という話を見て何も考えずに始めてだいぶお金を減らしてしまいました。
どうやって知識をつける?
売れている商品や人気がある商品を買っておけば大丈夫!と言う人もいますが、金融商品に関しては売れている商品がいい商品とは限りません。
金融庁の調べによると銀行で勧められた投資商品を購入した人の46%が損をしてしていると言うことです。銀行から勧められたら安心して購入してしまいそうですよね…
銀行員には営業ノルマがあります。手数料が高い商品ならば銀行が儲かりますからそういった商品を勧めてきます。その後客が損しようが儲かろうが知ったことではありません。
自分で投資商品をしっかりと見定める必要があるのです。そこで間違えた投資をしないために正しい知識を付ける必要があります。
しかし、初心者にとって経験から十分な知識がもたらされるには長い時間が必要になります。
まず投資本を読んで勉強するのが思い浮かびますが、著者の考えによって書いてあることが大きく異なり、業者等と結託しているステマ本なども存在するので土台になる知識がないとダメ本を掴んでしまう可能性があり何が正しいのか分からなくなり、自己流で投資を始めて大失敗…という事にもなりかねません。
そこで投資の基礎知識を学ぶことで、どんな方向性の投資本であってもしっかりと内容を取り入れる事が出来るようになる事を目指します。その基礎を学ぶ方法の1つとして金融系の資格を勉強することにしました。
ここでは投資の役に立ちそうな資格をピックアップして、資格で得られるメリットとその勉強法を知り投資に対する知識を得ます。
また、勉強したついでに資格の試験にも挑戦したいと思います。
投資に役立つ資格とは
では投資の基礎知識が得られる資格とはどんなものがあるのでしょうか。
金融系の資格は見構えるほど難しいものではないと聞きます。片手間の勉強で合格できるものから、本格的に腰を据えて学びたいものまで様々なレベルのものをピックアップしてみました。
FP技能検定
社会保険・民間保険・金融・税金・不動産・相続の各分野への入り口としての知識を得ることができます。
FP技能検定はファイナンシャルプランナーを目指す人だけに役立つわけではありません。
生活やお金に関する知識を広く浅く学び、健康保険や公的年金などの誰の生活にも関わる事も学べる上、金融や税金・不動産など投資を行う者にとっても役立ちます。
これらを学べば投資だけでなく、自分で資産設計やライフプランの作成ができるかもしれません。そうなれば貯金・節約についても効率的に行なえます。
2~3級の難易度は低め。1級の難易度は高め。
証券外務員
外務員は、銀行や証券会社で金融商品を勧誘・販売するために必要な資格となります。
この資格で学べることは金融商品取引法などの法律に関すること、株式・債券・投資信託などの金融商品の特性、金融の基礎知識や企業分析などについてです。
これらを学べば、銘柄を選ぶ時の判断ができたり、周りのウワサに流されにくくなったり、銀行員の口車に乗せられないくらいの知識は付くでしょう。
難易度は低め。
ビジネス会計検定
3~2級は財務諸表の読み方と分析方法について学びます。
財務諸表を理解することで企業が成長しているのか、財務状況はどうか、株価は利益に対して高いのか等が理解できるようになるので、株式投資で銘柄を選ぶ際に役立ちます。
1級までマスターすると、企業価値の評価や成長性の分析まで理解出来るようになります。
難易度は3級は低め、2級は中程度。
DCプランナー
DCプランナーは主に確定拠出年金など運用に関する知識を中心に、投資や年金・ライフプランに関しても学べます。
分野としてはFP技能検定の年金・ライフプラン・金融について、さらに深く掘り下げた感じです。投資の基礎知識を学ぶにはちょうどよい資格です。
難易度は中程度。
証券アナリスト
証券アナリストは投資について高い専門知識を持ち、分析や評価を行い投資助言や管理を行う投資のプロです。
証券アナリストの職務は多岐にわたりますが、投資家に身近なファンドマネージャーもその1つです。投資に関してプロ並みの判断が出来るようになれば、非常に心強いですね。
試験には非常に高度な理論と計算式を用いて分析を行うための知識が必要な上、1次試験・2次試験において通信講座と試験を受けなければなりません。
また、実務経験が必要となり、2次試験合格後に実務経験が所定の要件を満たす者はCMA(検定会員)、実務経験が所定の要件を満たさない者はCCMA(検定会員補)の称号を獲得できます。
難易度は難関。
資格で学んだ知識を発展させよう
資格は非常に役に立ちますが、それだけで必ず投資に勝てるようになるわけではありません。しかし、少なくともおかしな商品を掴まされたりウワサに流されて失敗するような事はなくなると思っています。
投資で大成功するのも失敗するのも、その知識をどのように使うかに大きく左右されるます。得た知識でもう大丈夫だと慢心するのではなく、自分に合った投資を見つけるための分析・研究を怠らないようにしていきたいものです。
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