20代の頃から私は投資に全く関心がなく、貯金すらせずに好き放題お金を使っていました。「今が楽しければ良いんだ、後悔なんてするわけない」と。
動画などの影響からバイナリーオプションに興味を持ち始め投資だと言って大金を投入し、あっという間にふっ飛ばしていました。投資=ギャンブルくらいの感覚だったんですよね。
ある時本屋の投資コーナーで本を探している時に投資とはそうではない事を知りました。そのあたりからお金を無駄に使ってしまっていた事を後悔するようになり、お金を貯めようと思うようになりました。
貯金は全く増えなかった
知識の無い私は貯金しか知らず、それでも毎月少しずつ貯めていく事を決めました。しかし貯金が全く増えなかったのです。
何故かと言うと毎月の生活費から余った分を貯金にまわしていたからです。
「給料-生活費=残り(貯金)」というやり方ですね。これを見て「え?貯金ってそういうものじゃないの?」と思った方も少なからずいるはずです。
しかし全く残らなかった、そればかりかマイナスの月すらありました。あったらあっただけ使ってしまうものなんですねぇ…
どうやら正しい貯金の仕方は「給料-貯金=生活費」らしいです。これには驚きました。手取り額に応じて基本的な各支出の理想的な割合があり、それと自分の生活スタイルを照らし合わせて調整、貯金額を決定し給料をもらったら速攻で貯金用の口座に移しました。
計画通りでは無理が生じる部分もあるので、そこは調整しながら進める事で解消していきました。
年金だけでは老後の生活には足りないという噂
最近では老後破産という言葉が登場するようになり、老後のお金の心配をする人が増えるようになりました。
生命保険文化センターが行った「老後生活に関する意識調査」によると、夫婦2人で最低限の老後生活を送るのに必要な生活費は月平均22万円。ゆとりある生活を送るためには月平均37万円必要だと回答されています。
例えば国民年金のみ加入している人が、20歳から60歳まで一度も忘れること無く収め続けた場合に受け取ることが出来る支給額は満額で年間78万円ほど、月額にして6万5000円です。
夫婦2人でも月13万円と、最低限の生活をするのに月9万円ほど不足しています。ゆとりある生活をするなら月24万円の不足です。
65歳から85歳までの20年間ゆとりある生活を送るとして必要な金額は8,880万円。年金支給額は1,573万円、およそ7,307万円が不足しています。
厚生年金を考えても5,000万円は用意しておきたいところでしょうか。
貯金だけでは足りない
例えば30歳から貯金を始めて65歳までに5,000万円貯めるためには毎月11万5000円ほど貯金しなければなりません。
手取りに対する理想的な貯蓄割合が20%なので11万5000円を貯蓄に回すためには手取り58万円なければなりません。これは年収1000万円クラスです。
毎月5万円を貯金にまわすと2160万円ですね、最低限の生活にすら足りない。
さらに現在は低金利なので金利を考えても雀の涙です。銀行の定期預金は0.01%なので100万円を1年預けても100円しか増えません。
先程の例だと毎月5万円を積み立てていくと65歳で2164万円で増えていないも同然ですね。
投資は危なくないのか
銀行に預ける以外でお金を増やす方法といえば、投資が思い浮かびます。
投資には様々なものがあり「株」や「債券」、「金」や「石油」などたくさんのものが対象となっています。
投資というと「危険」「破産する」などのイメージがつきまとう怖いものだという認識の方が多いと思います。そのほとんどが投機と呼ばれるギャンブルから来ています。
最初に始めたバイナリーオプションもその一つです。数分~数時間ほどの短時間で取引を繰り返し利益をあげるゲームのようなものです。まさに勝つか負けるか、この投機が投資のイメージとして定着してしまったんですね。
対して投資は将来に期待できそうな企業や団体に資金を投入し長期的に保有するといったイメージです。
短期と長期ではリスク度合いが異なり、短期では大きく長期では安定傾向になるものだとされています。
「儲かる」「皆やってる」という言葉に騙されず正しい知識を身に付ければ、銀行預金など比較にならない金利で運用できるものです。
まずは自分にあった投資スタイル、正しい投資の選び方などを学んでいこうと思います。
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