国内FX会社選びのポイント
国内の会社選びで重要になるのは大きく分けて取扱通貨ペア、最低取引単位、手数料、スワップポイント、使いやすさの5つです。
取扱通貨ペアの数は多い方が良い!?
ドル、ユーロ、円、ポンド、豪ドルなどのメジャーな通貨は基本的にどこのFX会社でも取り扱っています。
それ以外の通貨は、FX会社の規模や方針などに左右され、特に流通量の少ないマイナー通貨と呼ばれるものは取り扱っていない所もあります。
最近では南アフリカランドやトルコリラといった高金利通貨の人気も手伝って取扱を行うFX会社も増えてきました。
また、ブラジルレアルやロシアルーブルといったマイナーな通過を扱っている珍しいFX会社も僅かですが存在します。
使いたい通貨があるFX会社を候補に入れるのが良いですが、初心者がいきなりマイナー通貨に手を出すと危険なのでメジャーな通貨から始める事をオススメします。
最初のうちはメジャー通貨があれば良いので、その他の通貨ペアはさほど気にする必要はないでしょう。
最低取引単位は少ない方が良い!?
FXは好きな額なら何でも取引出来るわけではなく、会社によって取引単位が決められています。
現在は1万通貨単位で取引が出来る会社が主流となっており、1万ドル、2万ドル、3万ドル…といった額で取引が行なえます。
最近増えてきたのが1,000通貨で取引が出来る会社です。こちらは1000ドル、2000ドル…といった額で取引ができるので1万通貨単位の会社よりは自由度が高く、必要資金のハードルも下がります。
さらに100通貨単位や1通貨単位の会社もわずかに存在します。
最低取引単位が少なければ、それだけ少ない資金で始める事ができ自分のスタイルに合った取引が行いやすいというメリットがあります。
手数料無料の裏に隠れたコスト
以前はほとんどの会社に手数料がありましたが、現在では「手数料無料」としているところが多数を占めています。
しかし、手数料ではないものの実質手数料に相当するものがあります。それが「スプレッド」です。
為替レートには買値と売値があるのですが、これらは同じではなく大抵売値の方が低く設定されています。この買値と売値の差はスプレッドと呼ばれ実質的な手数料となります。
例えば、A社ではドル/円のレートが買値111.571円の時、売値は111.568円だとします。この差の0.003円(0.3銭)が1ドルあたりのコストとなります。
つまり買った瞬間に0.3銭のマイナスになっているというわけですね。
この価格が上昇して「買値111.574円、売値111.571円」になった時にはじめて損益がプラマイ0になります。
このスプレッドが0.4銭の会社もあれば、1銭の会社もあります。スプレッドが広ければそれだけ利益が出にくくなるということです。
できるだけスプレッドが狭いFX会社を候補に入れましょう。
長期投資派はスワップにも注目
FXには通貨を保有していると金利差分のスワップポイントが貰えます。例えるなら銀行預金の利息のような感じですね。
これは通貨ペアによってスワップポイントの量が異なり、逆にスワップポイントが引かれる通貨ペアもあります。
またFX会社によって大きな差があるので、同じ量を同じ期間保有していても結果が大きく異なりますし、スワップポイントは一定ではなく日々変化する点にも注意です。
現在人気なのはドル円や豪ドル円の鉄板通貨から南アフリカランド円やトルコリラ円などの高金利通貨ですが、金利が高い資源国通貨はそれだけリスクも高いので、スワップポイントの高さだけで考え無しに飛びつくのはオススメできません。
使いやすさ
実際に口座開設して取引を始めようとすると、画面が見にくかったり、操作しづらかったということがあります。
また、使ってみると反応が遅く、狙った位置で約定できないなどの問題を抱えている会社もあります。
こういった問題が起こると損失につながる恐れがあるので、自分に合ったシステムかどうか「デモ取引」で体験してみてから申し込みをしましょう。
とは言えデモ取引が無いFX会社もあったりするので、こういう場合は口座開設をした後自分に合わないと思ったら他のFX会社に乗り換えればいいだけです。手数料を取られたりしませんしね。
以上が最低限おさえておくポイントとなります。
まとめると
- メジャー通貨があれば通貨ペアは気にしなくても良い
- 各会社の取引通貨単位に気をつける
- スプレッドなどのコストに気をつける
- 長期投資派は各社のスワップを比較して有利な会社を選ぶ
- 使いやすいシステムかどうかデモで確かめる
基本的に合う合わないは実際に使っているうちに分かってくると思うので実践して感覚を掴みましょう。
口座開設申込時の注意点
FXを始めるにはまず口座開設をする必要があります。
各金融機関のFXのページで「口座開設」というボタンをクリックし、規約に同意・承諾する必要があります。
また、金融機関によって様々ですが外国為替証拠金取引開始基準というものが設けられています。
- 20歳以上、80歳以下であること
- 金融商品取引業者の役職員でないこと
- 金融先物取引業務に従事する役職員でないこと
以上をクリアしている人は名前、連絡先、住所、職業、勤務先、投資経験、設問の回答を入力します。
全て入力必須です。記入漏れがあると先へ進めません。
FATCA?米国への納税義務って?
お客様情報の入力をしていると「米国への納税義務に関する確認」とか、FATCAと書かれている項目があります。
ここでは自分が米国に納税義務があるか(米国籍保有者または米国居住者か)どうかを答えます。
日本に住んでいる日本人の場合は「いいえ」を選びます。
勤務先に連絡が来るのか?無職の場合は?
職業選択の項目では専業主婦・学生や無職・その他以外を選んだ場合は、「勤務先名称」「勤務先電話番号」が入力必須となります。
基本的に不正が疑われる場合以外に勤務先へ連絡が行ったりすることはないので、心配する必要はありません。
また、無職であっても充分な金融資産を持っていれば審査に通る事が多いので、見栄を張って嘘は書かないようにしましょう。
投資経験に関する質問は矛盾がないようにする
例えば無職なのに年収が1000万円と入力したり職業との矛盾がある場合は疑われることがあります。
また、投資経験の項目で未経験を選択すると審査に通りにくいと言われています。投資経験は1年以上であれば問題ありません。
FXは主に20歳以上から口座開設が可能となりますが、SBI FXトレードは18歳から口座開設可能です。
20歳以上ならば投資経験は1年以上としても怪しまれる事はありませんが、18歳になったばかりなのに1年以上などと矛盾した回答を選択すると審査に通らない可能性があります。
その場合は正直に投資経験なしと入力しましょう。
FXの知識に関する質問は答えを見ながらできる
口座開設時に知識を問う簡単な設問がある事があります。
これは金融商品取引法により、FXの特性やリスクをしっかり顧客に理解してもらわなければいけないからです。
質問に対して全て「はい」でなくてはならないものや、文の内容が正しければ「はい」間違っていれば「いいえ」を選択するものなど会社により様々です。
結果に問題があると判断されれば口座開設を断られる可能性もありますが、簡単なので身構える必要はありません。
試験ではないので分からなければ調べながら回答してもいいのです。
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