初めてFP技能検定を受ける人は3級から受ける事になると思いますが、いざ申し込もうとしたした時にあることに気が付きます。
試験実施団体が2つある。
そうですFP技能検定試験は「金融財政事情研究会」と「日本FP協会」という2つの団体が行っているので、どちらかの団体片方で受験することになります。
どちらで受けるか決めてから申込みを行う必要があるということなので、初めて受験する人は結構混乱するかもしれませんね、
そこで2つの団体におけるFP技能士試験での違いをまとめます。
きんざいと協会で何が違うの?
どちらで受けても資格の価値は同じ
別々の団体で試験を実施しているのですが、どちらで受験しても得られる資格は同一のもので、3級FP技能士(○○)と分野の違いはあるものの資格の性質・価値は同じものです。
どっちで合格したからといって、優劣が決まるわけではありません。
よって、3級をFP協会で合格して2級をきんざいで受験する、またはその逆も可能ということです。
学科試験は共通だが実技試験が異なる
3級および2級の場合、きんざいと協会では学科試験は同じ問題が出題されます。違うのは実技試験で、FP協会では1種類、きんざいの場合はさらに複数種類の中から選びます。
どれを受けるか決めてから申し込みましょう。
3級の場合、「資産設計提案業務」「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」の3種類から選択することになります。
受験者全体では資産設計提案業務と個人資産相談業務が同じくらいの割合、保険顧客資産相談業務は主に保険関係の仕事をしている人が多く、会社から指定されて受けている場合が多いようです。
2級の場合でも、受験者全体では資産設計提案業務と個人資産相談業務が同じくらいの割合となっています。
また、きんざいでは個人資産と生保顧客が毎回行われているのに対して、中小事業主は9月・1月の2回、損保顧客は9月の1回のみ行われます。
きんざいは証明写真が必要
きんざいと協会はFP3級の受験料が同じですが、きんざいで受験する場合受験票に写真を貼る必要がありますのでその分余計にお金がかかります。
試験会場
試験機関が異なるので試験会場も異なります。ホームページで過去の試験会場を調べる事ができるので家から近い会場がある方を選ぶのも良いでしょう。(毎年その試験会場で試験が行われるとは限りませんので、あくまで参考として利用して下さい。)
試験日程
FP技能士3級、2級はどちらも同じ日に試験が実施されます。よって同時受験はできません。
3級・2級は年3回試験が行われるので、資産設計・個人資産・中小事業主・生保顧客・損保顧客すべての種類をコンプリートする人もいるようです。
しかしコンプリートは趣味の域ですので基本的にはどれか1つ受かれば次の級に進みます。
結局どっちで受ければいいの?
結論から言うと、3級・2級は会社から指定されている場合を除いてどちらでも良いということです。
3級・2級は受験料が同じであり、実技では出題されない分野があるとは言え、学科は6分野全てから出題されるので勉強しない分野はありません。
以上より比較要素が試験会場くらいしかないのですが、合格率を見るとFP協会のほうが高い傾向があります。
きんざいでは試験分野が限定される分、より深く問われるため難しく感じるからかもしれません。
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