平成29年1月実施のFP技能検定試験3級(資産設計提案業務)にて一発合格をしたのでより理解を深めるためにFP技能検定2級に挑戦することにしました。
実務経験が無ければ3級合格から
FP技能検定の2級以上には受験資格があり、その条件をクリアしていないと2級を受験することができません。
FP2級の受験資格は
- 3級技能検定の合格者
- 2年以上の実務経験を有する者
- AFP認定研修を修了した者
- 金融渉外技能審査3級の合格者
以上のようになっており、実務経験がない人はFP3級に合格するか、AFPの資格を得なければいけません。
しかし、AFPになるには数万円の費用がかかるため、必要に迫られている訳ではないなら普通に3級を受験する方法をオススメします。
晴れて3級に合格すれば2級にチャレンジすることができます。
FP2級の概要
出題分野は3級と同じくライフプランニング・リスク管理・金融資産運用・タックスプランニング・不動産・相続の6分野から出題されますが、より深く掘り下げた問題が出題されます。
6割の正解で合格ですが、問題が難しくなっているのでできるだけ苦手は潰していきたいところです。
FP2級は学科と実技に分かれており、学科の回答は全てマークシートですが、実技は記述式の問題が出題されます。
学科
学科はFP協会で受験してもきんざいで受験しても問題は同じです。6割正解で学科合格となります。全60問で、全て4択の中から正解を選んでマークシートを塗りつぶします。
読むべき文章が多いので3級の時のような余裕はありません。ペース良く解かないと時間が足りなくなる事もありますが、ちゃんと勉強していれば途中退室する余裕はできます。
例:第三分野の保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 所得補償保険は、ケガにより就業不能となった場合に被保険者が喪失する収入を補償する保険であり、病気により就業不能となった場合には保険金は支払われない。
- 特定(三大)疾病保障保険では、ガン、急性心筋梗塞、脳卒中により所定の状態となり、特定疾病保険金を受け取った場合、当該保険契約は消滅する。
- ガン保険の入院給付金には、1回の入院での支払限度日数や保険期間を通じて累計した支払限度日数が定められており、支払限度日数を超えた入院に対しては入院給付金は支払われない。
- 医療保険では、退院後に入院給付金を受け取り、その退院日の翌日から180日を超えた後に前回と同一の疾病により再入院した場合、入院給付金支払日数は前回の入院日数と合算され、1入院当たりの給付日数制限の適用を受ける。
正解は2なので2をマークします。
実技
実技は以下の5種類の中から選択し、申込時にいずれかを選択することになります。
いずれも6割正解で実技合格となります。
私は保険関係の仕事に就いているわけでもないし、特にこだわりも無いので3級の時と同様にFP協会の資産設計提案業務を受験しました。
全40問、与えられた資料の条件をもとに答えを解答用紙に記入します。問題には以下のようなものがあります。
- 文章の正否を○×で記入するもの
- 回答を選択肢から選ぶもの
- 文章の空欄に当てはまる言葉や数字を語群から選ぶもの
- 金額等の計算を行い、その数字を記入するもの
出題範囲は6分野全てが出題されます。
全15問、リスク管理以外の5分野から出題されます。出題形式は上に同じ。
9月・1月のみ実施。全15問、6分野全てから出題されます。出題形式は上に同じ。
全15問、金融資産運用・不動産以外の4分野から出題されます。出題形式は上に同じ。
9月のみ実施。全15問、金融資産運用・不動産以外の4分野から出題されます。出題形式は上に同じ。
FP2級の難易度
FP2級は3級と比べるとかなり難しくなっていますが、それでも合格しやすい部類の資格です。
3級があまりに簡単すぎるため相対的に難しさが際立ってしまいますが、しっかり勉強していれば普通に受かる試験です。
過去の合格率は学科で3割前後、協会の実技で6割前後、きんざいの実技で3割前後となっています。※きんざいの実技は個人資産相談業務の数値。
学科の合格率は3割にまで下がっています。3級よりも難しくなった事がよく分かる数字ですが、恐れるほどではありません。ただ、3級のときよりも本腰入れて勉強しないといけません。
また、実技の合格率はFP協会が圧倒的に高いです。問題も比べてみると、個人資産相談業務よりも資産設計提案業務の方が易しいように感じます。
2級に合格した後は
2級に合格したら次は1級を…と考えている方も多いかもしれませんが、2級合格だけでは1級の受験資格は得られません。
1級学科の受験資格として2級合格者で、1年以上の実務経験を有する者もしくは5年以上の実務経験を有する者とあるからです。
しかし「実務経験がない人は諦めるしかないのか…」と悲観するのはまだ早いです。実技の受験資格を確認すると「CFP資格審査試験の合格者」とあります。これに合格するとFP1級の学科試験が免除され、実技に挑むことが出来るのです。
CFP資格審査試験を受けるためにはAFP認定者になる必要があります。FP2級合格者ならば、AFP認定研修を修了で登録手続きができます。
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