外務員試験の概要
外務員は銀行員や証券マンが投資商品を販売するために必ず必要となります。(旧 証券外務員)
その内容は法令から金融商品の特徴、販売実務など多岐に渡っており、投資商品の知識を付けるにはもってこいの資格です。
試験の種類
外務員試験には「正会員」と「特別会員」の2種類があり、さらに二種・一種・内部管理責任者などがあります。
銀行員などは特別会員、証券マンは正会員など住み分けが決まっているのですが、一般の人も正会員の一種・二種が受験可能です。
ここでは一般に人が受験する場合について説明します。
受験資格は特になく、いきなり一種から受験することが可能ですが、初心者はおそらく初めて触れる内容が多いと思うので二種からの受験をおすすめします。
試験の内容
二種で問われる内容は
- 株式会社法概論
- 取引所定款・協会定款
- 金融商品取引法・証券税制
- 財務諸表と企業分析
- 株式業務・債券業務・投資信託に関する業務
- セールス業務
- 経済・金融・財政・証券市場の知識
一種は上記に加えて以下のものが追加されます。
- 信用取引
- 先物取引
- オプション取引
- 特定店頭デリバティブ取引
基本的に業務に関わる資格なので、かなり踏み込んだ細かい部分まで学ぶことができます。
また、金融財政の知識や、財務諸表を用いた企業分析も行えるようになり銘柄選択に役立つばかりでなく、銀行員や証券マンの営業で口車に乗せられ失敗する危険も抑えられることでしょう。
試験日
外務員の試験は通常の資格とは違い平日に行われます。
月~金曜日の9:00~17:30までの間で空きがある時間を選んで申し込みます。(プロメトリックからネット申し込み)
ただし、不合格の場合は受験日から30日を経過するまで再受験できません。
試験方法
二種
全70問、(○×問題50問、5択問題20問)、試験時間2時間
300点満点の7割(210点)正解で合格となります。
一種
全100問、(○×問題70問、5択問題30問)、試験時間2時間40分
440点満点の7割(308点)正解で合格となります。
外務員の勉強方法
外務員の試験は、受かるだけなら非常に簡単な試験だと言われています。しかしそれは銀行などに内定が決まっている大学生や、入社したての行員が資格を取得するためだけの勉強を行う場合の話です。
それなりに知識を付けるつもりならば繰り返し学習を行うしかありません。
基本的な流れは
- 最初にテキストを一通り熟読する。
- 問題集を解く。
- 間違えた問題を解説・テキストなどでチェックする。
- もう一度問題を解く。
- 3、4の繰り返し
- 試験が近くなったら過去3~5回分の過去問を解く
といういかにも当たり前と言うような事の繰り返しを行います。特別な事は必要ありません。
おすすめのテキスト・問題集は
テキスト
実は一種の内容は追加分以外はほぼ二種と被っています。
書店でテキストを手にとって読んだ人は気がつくかもしれませんが、一種と二種のテキストは範囲が同じ部分についてはほぼ同じ内容が書いてあります。
つまり、二種・一種を同年度内に続けて受験しようとしている人は一種のテキストを購入すれば一冊分のお金を節約できます。
テキスト選びですが、一般的にどれを使っても大差ないので書店での売れ行きが良く人気のあるテキストをチョイスします。
問題集
問題集は試験範囲の問題などもあるので二種と一種は該当する試験のものを購入します。
一種の場合は
二種の場合は
外務員二種の勉強時間
上でも述べたように合格するだけなら簡単で、FPをもっていたりすると一週間で合格できる人もいたりします。
しかし、ここで学んだことが一種の勉強時間にも影響してくるので安全を見て50時間程度を見積もった方が良いかと考えます。
ここでしっかり学習しておけば一種の試験でも有利に働くのでビシっと決めましょう。
コメント