FP技能検定では試験に電卓を持ち込んで使用して良いことになっています。
現に金額などを計算しなければならない問題が多いため、手書きで計算していては時間が足りなくなってしまう場合もあります。
しかしここで問題になってくるのが関数電卓やプログラム機能がある電卓は使用禁止だと言うことです。(ローン計算や複利計算が出来るものも不可)
中には2乗、3乗などをしなければならない計算もあります。普通の電卓には乗数のボタンはありませんが1つ1つ紙に書いて計算し直すのも面倒ですよね。
しかし普通の電卓で乗数の計算をする方法があるので、それをマスターすれば時間短縮が可能となり余裕を持って試験を終わらせる事が出来るでしょう。
そして私は電卓を購入するための情報集めを始めました。
乗数の計算が必要になる場面
FPの試験ではほぼ全ての分野で計算が必要になる問題があるのですが、中でも金利の計算で必要になってきます。
こちらの計算は公式を使えば良いのですが覚えていますか?
n年後の元利合計額=元金×(1+利率÷100)n となります。
2,000,000×(1+2÷100)3なので答えは2,122,416円です。
普通の電卓で3乗の計算を行う場合、「×」を2回押してから「=」を2回押します。
2乗の計算を行う場合、「×」を2回押してから「=」を1回押します。
「×」を2回押すことで乗数の計算を行うモードになるようです。
後は4乗、5乗とnが増えたとしても「=」を押す回数が(n-1)回となるだけなのでこれさえ覚えてしまえば電卓の使い方はほぼOKです。
ただ、機種によって「×」を押す回数に違いがあるという情報もあるので、事前に確認しておく必要がありそうです。
試験用に電卓を購入したら
中には計算さえ出来れば何でもいいという事で100均の小さい電卓を使っている人もいるようですが、上記にある乗数の計算や桁数の問題なども出てくるのである程度の大きさのものを選ぶのが良いと思いました。
FP以外にも簿記検定、税理士や公認会計士なども目指しているという人にはちゃんとした電卓が必要になるでしょう。しっかりとした電卓を1台買えば5年~7年は使えるものもあるはずです。
ただ、とりあえず試験に挑戦してみようかなーという人にとってはそこまで大層な電卓は必要なく、必要な条件さえクリアできて手頃な値段であれば十分なのではないでしょうか。
そう思い私が購入する際にチェックした部分はたったの2つ。
まず小さい電卓だとスピード勝負の試験では打ち間違いが発生しやすくなり致命的となります。出来る事なら手のひら大くらいの大きさにした方がベターです。
画面に表示できる桁数は12桁の方が便利です。利き手に関してはボタン配置の違いが厳密にはありますが、慣れてしまえば右でも左でも問題ありません。持ち替える時間が惜しい!という人は利き手ではない方で操作出来るよう練習が必要かもしれません。
まとめると
- 小さいカードタイプの電卓は使うな
- 表示は10桁以上(12桁がベスト)
- 利き手用は好みで
以上を踏まえて私が使い始めた電卓がCASIO JF-120GTとなります。特にこだわりがなかったので大きくて見やすそうなものを選びました
実際に使ってみていくつか良いと思った点、気になる点もありました。
- ボタンが押しやすい
- 画面の角度が調節可能で表示が見やすい
- 12桁表示
- 滑り止めが2箇所のため滑りやすいかもしれない
- バランスが悪く少しガタつく
- 神経質な人には音が気になるかもしれない
- 他の電卓で慣れている人にとってはキーの配置が良くない
特に最後のキーの配置については、0がACの下にあるため他の電卓の配置に慣れている人だと打ち間違いが発生しやすくなる可能性があります。今まで電卓をよく使っていた人は、そのシリーズに近い電卓を選ぶことをおすすめします。
私のように電卓をあまり使わない者からすれば全く気にならなかったので、この意見には目から鱗でした。
ただ、値段もそこまで高いものではないのでそんなものかなーとしか感じていません。今後簿記などを受ける場合はその時に考えようかと思いますが、今の所特に不満もないし不都合も起きていないのでおそらく故障するまではこの電卓で行くかと思います。
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