AFP認定研修とは
AFPとは
AFPは国家資格であるFP技能士とは違い、日本FP協会が認定する民間資格となります。
民間資格であっても2級FP技能士と同等の知識を持つ事を証明するものであり、保険会社や金融機関では高い評価を得ている資格です。
AFPのメリット
普通の資格であれば合格したらそれっきり、時間が経てば忘れてしまう、法改正などで得た知識が古くなってしまうということが多々あります。
AFPの資格を維持するためには継続学習のプログラムを受講することが必須となるので、継続して新しい知識を得ることが出来ます。
また、毎月送付される会報には法改正の情報や解説、最近のマーケット情報、平均給与や金利の推移など各種統計データなどが掲載されるため社会の動向を常に把握することができます。
もちろんFPとして活動する人に欠かせない人脈作りも、セミナーやスタディグループに参加することによって各地のFPと交流することが出来るので積極的に参加することをオススメします。
AFPの資格を持っていると上位資格のCFPにチャレンジすることが出来ます。
AFPのデメリット
日本FP協会に入会するため年会費を納める必要があります。
- 入会金:10,000円(初回のみ)
- 年会費:10,000円
また、資格を維持するために受講する継続講習やスタディグループにも数千円程度の参加料が必要となります。
そのため、FP1級の受験資格を得るためにAFPを取得した人は、1級に合格したらAFPを退会する事もあるようです。
AFP認定者になるには
AFPを取得するにはいくつかルートがあります。
実務経験がない場合
- FP3級に合格する → FP2級に合格する → AFP認定研修(技能士課程)を修了 → AFP登録手続き
- AFP認定研修(基本課程)を受ける → FP2級に合格する → AFP登録手続き
年3回ある試験なので、3級からスタートしてもロスにはなりません。
2級に備えて基礎的な知識を充分得てから次のステップに望みましょう。
2年以上の実務経験がある場合
FP2級に合格する → AFP認定研修(技能士課程)を修了 → AFP登録手続き
AFP認定研修を受講する
AFP認定研修は日本FP協会が認定した教育機関にて行われます。
各教育機関で講習のレベル、費用などが異なりますのでどこで受けるのか内容をよく調べてから受講申し込みをしましょう。
講座 | 料金 | 概要 |
---|---|---|
資格対策ドットコム | 8,640円 | 教材はWebのみ |
LEC(Webアップ版) | 10,800円 | 講義・テキストすべてWeb |
LEC(教材発送版) | 15,120円 | 講義はWeb、テキストは発送 |
値段だけで選ぶなら資格対策ドットコムが一番安いです。唯一の難点は教材はWeb上で閲覧することになり、紙で欲しい場合は印刷しなければならないので学習しにくいかもしれません。
提案書作成に不安がある人はフォローがしっかりしているものを選ぶのが良いでしょう。研修の最後に提案書の作成がありますが、それを終えれば研修は修了です。
AFP資格登録手続きを行い、AFP認定となります。
AFPの資格を更新するためには
AFP資格更新要件
AFPの資格は2年毎に更新が必要になります。AFPの資格を更新するためには、以下の全てをクリアする必要があります。
- 15単位以上の単位を取得していること
- 「FP実務と倫理」を含む3課目以上を履修していること
- 単位の取得記録を自身で管理していること
- 所定の継続教育期間に更新手続きを行っていること
必要な単位数と課目数
単位数は15単位以上必要となります。
必須課目として「FP実務と倫理」
選択課目は次から2課目以上を選択します。「金融資産運用設計」「不動産運用設計」「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」「リスクと保険」「タックスプランニング」「相続・事業承継設計」
単位の取得方法
- 研修の受講
- 執筆(要件あり)
- 講師(要件あり)
- 協会実施のスタディグループにおける勉強会
AFPの資格を持っていると、さらに上位資格のCFPにチャレンジすることが出来ます。
協会を退会してしまうとAFPの資格が失われ、CFPへの道も閉ざされてしまいます。資格の更新も忘れずに行いましょう。
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